フェイスラインの崩れ
女性のフェイスラインはオーバル(楕円形)であることが美の基準とされています。日本では卵型の顔と言った方がわかりやすいでしょうか。そのフェイスラインは年齢と共に崩れてきますが、最もわかりやすい部分は頬のたるみです。靭帯が伸びてたるんだ皮膚、脂肪は下に集まりアゴのラインをぼやけさせ、丸いアゴとなります。たるみが強くなると下がってしまった頬により、四角いアゴへとさらにフェイスラインが崩れてしまいます。
また、こめかみ、ほほにある必要な脂肪がたるみ、痩せていくことで窪みができていきます。それによって角ばった顔になり、フェイスラインを崩す原因になります。
フェイスラインが崩れるポイント
・こめかみ
若さの要素でもあるのに意外と気づかれない部位。骨、脂肪が委縮して凹むことで直線的なラインとなり、フェイスラインの上方を崩す原因となる。
・頬
必要な脂肪がたるみ、ボリュームロスすることで頬が痩せこける。痩せた頬はフェイスラインを崩すだけでなく頬骨の張り出しを目立たせる。
・顎(外側)
上からたるんで下がってきた皮膚により下顎のラインがぼやけ、さらにたるみが強くなることでブルドッグのような顔つきとなる。また、エラと呼ばれる部分にある咬筋が肥大することで下顎を外に膨らませ、顔を大きく見せる。
・顎(中央)
筋肉が硬くなることで顎の先端が引き上げられ、短く丸いアゴとなる。
自宅で出来るケア
軽いフェイスマッサージは血流を良くして皮膚のコラーゲン産生を促し、ハリを出します。筋肉や皮膚を支える靭帯を伸ばす恐れがあるため強すぎるマッサージは控えてください。また、いつも同じ方向を向いて寝る癖がある場合は、下側となる方の顔のたるみが強くなる可能性があるため気を付けてください。
美顔器を使っても効果がなかった方へ
顔のたるみ、フェイスラインの崩れは老化現象の中でも自分の努力のみで改善させるのは難しい症状です。美顔器やリフトアップする化粧品では、たるみの根本的な原因である骨の委縮、支持組織のゆるみを改善させることはできません。適度なマッサージ刺激により一時的に筋肉を縮ませてリフトアップさせることはできますが、一時的な効果であり、それを翌日以降も持続させることは難しいと考えます。
たるみの原因は皮膚が伸びることではなく、皮膚を支える靭帯組織が伸び、土台となる骨や筋肉が萎縮して支えが無くなってしまうことが原因です。それを改善させるためには支えとなる土台を補い、支持組織を引き上げる物理的な治療が必要となります。