Crows feet目尻のしわ

目尻のシワとは


目尻のシワはおでこのシワとは違い、基本的には表情ジワです。目を閉じるとき、眼輪筋という目の周りをリングのようにぐるっと取り囲む筋肉がギュッと縮みます。この筋肉が動くと、それに直交して皮膚が寄りシワができます。これが目尻のシワです。

目尻のシワには入りやすいポイントがあります。目尻の真ん中から横に伸びるシワとその上下に入りやすく、大体が3本の線となります。その3本線がまるでカラスが足を広げた状態のように見えるため、俗に「カラスの足跡」とも呼ばれています。

目尻のシワはおでこのシワと実は原因が少し異なります。大きく影響するのは笑いジワであり、表情ジワです。笑ったり目を閉じる筋肉の動きが強い方は、目尻のシワが入りやすくなります。ですが「よく笑うからよく入る」と言うほど単純な話ではありません。

若い方の場合は、笑った時にシワが入っても、力を抜けば皮膚はシワを伸ばすように戻っていきます。対して年齢を重ねた方は、笑った時に入ったシワが力を抜いても残るようになります。

これは皮膚の弾力の低下と、上からくるたるみの影響によるものです。年齢を重ね皮膚がゆるんでいるため、こういったシワが入りやすくなります。

目尻のシワの治療法

「笑いジワが嫌だな」という若い方には、ボトックスが非常に有効です。ただ、ある程度年齢を重ねた方で、上からのたるみが影響している場合は別です。たるんだ皮膚が寄ってシワを作っているので、笑っていない時でもシワが入っているということが、だんだんと増えてくると思います。

その場合は、ゆるんでいる皮膚を引っ張り上げるようなリフトアップが重要になってきます。周りの皮膚をパンと張らせるようなリフトアップポイントがあります。これはヒアルロン酸が得意な部分です。

まずはリフトアップして皮膚を伸ばしていき、それでもまだ「笑いジワがびっしり入って嫌だな」という場合には、ボトックスをうまく使い、笑った時に皮膚が寄り過ぎないよう抑えていきます。
そうすると、笑った時に入るシワは“びっしり”から少し減り、いい感じに抑えられていきます。

刻まれた線のようなシワの治療法

たるみによる被さりのような、力を抜いても目立つシワをリフトアップして取り、笑い過ぎによるシワもボトックスで少し抑えられました。それでもまだ、刻まれた線のようなシワが残っている場合には、皮膚の弾力・ハリが必要になってきます。コラーゲンを増やすような治療や、流行の肌育治療ハリを出すような治療をしていくことで、最終的には刻まれた線のようなシワも取れていきます。

目尻のシワの治療で重要なのは?

おでこや他の部分と同様ですが、そのシワができた原因によって、治療の組み合わせやタイミングを変えていく必要があります。
目尻のシワができる原因として、表情筋の動き、眼輪筋という筋肉の動きが挙げられますが、上からくるたるみと皮膚の弾力低下。この2つも大きく影響しています。

患者様のシワを見た時に、そのシワの原因を見極め、その原因それぞれがどれぐらいの割合でありそうか、ということを診断し、それに応じて必要な治療を組み合わせていくことが重要です。

皮膚のハリを出す治療が必要なのか、それともリフトアップする治療が必要なのか、それとも筋肉の動きを抑える治療が必要なのか。
それぞれの治療がどれぐらいの割合であるといいのか。どのような順番であるといいのか。
ということを診断していきます。