ヒアルロン酸、不自然にならないために3つのポイント

こんにちは、松元です。

今日はヒアルロン酸が不自然にならないための3つのポイントについてお話しします。

ヒアルロン酸注入は、老化のメカニズムに沿って
時間を巻き戻すように若い時の組織構造に戻していくために
自然な若返りが可能です。

しかし、やり方によっては不自然に見えてしまうこともあります。

今回は、自然で美しい結果を得るための3つのポイントをお伝えします。

バランスよく整えること

まず最も大切なのは「バランス」です。

いくら老化を巻き戻す、とは言っても
顔の一部だけを若返らせて他の部分との調和が取れていなければ、不自然に見えてしまいます。

例えば、ほうれい線だけが消えているけれど輪郭がたるんでいる、
頬がこけているのに唇がパンパン、という状態では、
顔全体の印象がバラバラになり、年齢感が統一されません。

他人はこの印象のバラつきを無意識に拾って違和感を感じます

(なんか変だぞ・・・?)

顔全体をトータルで見て、どの部分をどれくらい治療するべきかを考えることが重要です。

これはバランスを崩した例

治療の程度を考える

次に重要なのが「治療の程度」です。

程度というとわかりにくいですが
例えば、2〜3歳の若返りを目指す治療と、20歳若返る治療では、結果が大きく異なります。
当然、2〜3歳の若返りの方が自然に見えやすいです。

これは、20歳若返ることが不自然というわけではなく、
現実的には自然に20年前の顔に戻ることも可能です。

しかしいくら自然と言っても患者さん自身がそこまでの治療を希望していない場合も大いにあります。
−2、3歳若返ったら満足、−10歳の変化は望んでいません。無料でもやりません。という方は一定数います。
自然な変化でも、本人がNOと言えば、その人にとっては不自然な変化です。

ご自身だけではなく周囲への影響を考えてみましょう。
急にお顔だけ20歳若返った時に、
お顔以外の要素(たとえば首〜手元に年齢感や、服装、持ち物など)が置いてけぼりにならないか、
周囲はびっくりしないか、などは考慮する必要があります。

20歳の若返りを目指す場合でも、いきなり大きな変化を求めるのではなく、
慎重に進めていくことが自然な変化として成立しやすいです。

つまり治療の程度を適切に設定し、ご自身の目標に合わせた施術を行うことで、自然な仕上がりに近づきます。

治療のスピードを調整する

最後に「治療のスピード」です。

先ほども少しお話ししましたがたとえ20歳、10歳分の若返りが可能であっても、
一度にそれを実現してしまうと周囲に驚かれる可能性があります。

20年分の若返りは当然非常に大きな変化です。
10年前でも同様で、写真を見ると想像以上に変化していると思います。

いきなり顔が10、20年前の自分に戻ると、周囲の人たちは不自然だと感じるかもしれません。

そんな時は、治療を複数回に分けて少しずつ進める方法が有効です。
段階的に治療を行うことで、変化を周囲に気づかれにくくしながら、自然な若返りを実現できます。

例えば20ccという量は1回で治療をしても、3回4回と治療を分けても、
基本的に同じ顔に辿り着きます。
治療のスピードを選べることは、ヒアルロン酸注入のメリットの一つです。

まとめ

ヒアルロン酸注入は「昔の組織構造に戻す」という考えのもと治療を行えば、基本的に自然な変化をもたらします。
しかしその中でも自然に仕上げるためには、バランス、治療の程度、治療のスピードの3つが重要です。

それぞれのポイントを意識しながら、無理なく、そして確実に理想の姿へ近づく治療を心がけることが大切です。
美容医療は、ただ若返ることが目的ではなく、自分らしい美しさを追求するものです。

皆様もぜひ、全体のバランスや進め方を意識しながら、自然で美しい結果を目指してみてください。

それではまた!

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