たれ目院長ブログ 〜医療において裏表がないのが私の誇りでありポリシーです〜
医師とは何か。職業の一つではあるが、単なるいち職業ではない何らかの責任を持っていると考えています。医師が上級だとか偉いと言うつもりはありません。そういう意味ではなく、他の仕事との違いがあります。
人の命を預かる?
いえ、人の命を預かる仕事は、実は世の中にたくさんあります。飛行機やバスなどの乗り物の運転手もたくさんの人の命を預かっていますし、その車両を整備する人やタイヤ一つ交換する作業も間接的に人の命を預かっています。そう言う意味で言えばどんな仕事も相応の責任があり、覚悟を持って仕事に臨むべきです。
医師という仕事ももちろんそのうちの一つではありますが、他との小さくて大きな違いは、医師、または医療関係者は、人の体に唯一メスを入れることができるということ。つまり、人の体に直接傷をつける、害をなす行為が許されている点です。
もちろんただ傷をつけることが許されているわけではなく、傷をつける以上に得られるメリットがある場合のみ許されます。傷つけるデメリットよりもメリットの方が明らかに少ない場合には医療行為としては成立しません。
そのため、通常は医師は患者様のメリットを最優先し、数ある選択肢の中から最もデメリットの少ないものを提案します。しかもその際に費用やコスト面のことはそれほど問題とはしません。保険診療においては。
しかし、自由診療となる美容においてはそこに別のファクターが加わります。保険診療では診断、診療にあまり影響しないファクター、ビジネス的要素、すなわち『お金』です。これはどうしても関係してきます。保険診療は治療費の7割、場合によっては9割以上を公的資金が負担しますので、ドクターはそれほど売り上げや利益のことを気にしません。
実際、手術から術後管理まで、500万以上する心臓手術も患者様の負担は10万前後であり、それ以外は国から支払いを受けるので、患者様もドクターもお金の心配をすることはあまりなく、当然、お金と相談しながら術式を選択したり使う弁のメーカーを決めたり、ICUの利用期間を決めたりすることはありません。
でももしこの治療費が全額自己負担だとしたらどうですか。考えるだけでも怖い話ですし、かといって払えない場合には治療が受けられないのでお金をなんとかするか、治療そのものを諦めるという選択も出てきます。これ、怖い話ですがアメリカでは当たり前のことです。
少し話がそれましたが、要は自由診療である美容医療は治療費を国が一切負担してくれませんので、患者様も治療費用を考える必要がありますが、病院の経営を考えるとドクターも『お金』のことを考えなくてはいけないという事実があるということ。
患者様の悩みに対して最も適した治療法がそのクリニックにない場合や、ドクターがその治療についてそれほど自信を持ってできるとは言えない場合、そのことを素直に言うか、ちょっと目を瞑って行ったり他の方法に置き換えるか。その瞬間に本音と建前が交錯します。
私、および私のクリニック、所属するドクターの誇れるところはそこに建前や忖度がほとんど介入しないこと。常に本音100%で話をします。その話に裏も面もありません。表しかないのですから。
例えば、本当は他の治療が適しているのに無理矢理ヒアルロン酸が良いと言うことはありません。素直に他の治療、より適していると思われる治療も提案し、注入治療のメリットデメリットと比べて選択してもらいます。以前に他院のドクターと話した時、自分のクリニックに無い治療をあえて話すことはない、という意見がありましたが、私の考えは違います。より適していると思われる方法があればその情報も提供します。
例えば、より利益率の良い製剤や売り上げの高い治療に誘導することもありません。当院は厚生労働省の承認がある製剤を使い、それらで狙った治療ができていると手応えを感じています。使用するヒアルロン酸の量や部位なども、多ければ多いほど良いとは説明しません。どの程度の治療を希望するかによって必要量が変わることを、常に客観的かつ公正に説明するだけです。
このように、治療にも説明にも一切の忖度や嘘や誇張なく、裏表なく患者様に接することができると何が良いかというと、自信を持って患者様に接することができます。この自信、できないこともできると言う変な自信ではないですよ。できることはできる、できないことはできないと正直に言うことで、何かに遠慮したり申し訳ないという気持ちを一切持たないで済む、堂々と接することができる自信。つまりプロとしての誇りです。
プロとして誇りを持って仕事ができる、これはやりがいにもなりますし、美容だから、自由診療だからと臆することも卑下することもなく自分の仕事に胸を張れます。
あともう一つ。隠し事なく、裏表なく患者様と接することで、お互いのストレスが無くなります。医療は医学であり、学問です。そこに違う考えや余計な感情が加わると、治療する側も治療される側も何かしらのストレスが増えていきます。特にプロの仕事が求められる医師は、自分の行なっていることは本当に必要なのか、患者様のためになっているのか、という不安を持ちながら診療することは実はストレスとなっています。よほど医学から振り切れている人でなければ。
自由診療はビジネス的側面を持ちます。学問に偏り過ぎては経営がうまくいかないこともありますので、ビジネスとして成立させることは最低条件ですが、重要なのはそのバランス。ビジネスに偏った医療はどこかでその歪みが出るか、または誰かがストレスを抱えながら進む、ということが多い気がします。
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