たれ目院長ブログ 〜顔が老けているか、変かどうかを決めるのは自分ではなく実は他人。〜

鏡チェック

鏡を見て自分の顔が老けている、変なラインがある、と思うことは良くあります。それをなんとかしたくて美容クリニックに相談したりするわけですが、ではちょっと見方を変えて質問。

自分の顔を一番よく見る人は?

これ、実は自分ではなく家族や友人、同僚などの他者です。ずっと鏡を見て自分の顔をチェックしているタレントさんのような人以外は。いや、モデルやタレントであっても一日のうちで自分の顔を眺める時間はそんなに多くはないでしょう。撮影の時に見ているのはカメラマンですし。

普通の人は、自分の顔を眺める時間、よく考えてみるとそれほど無いことに気づくと思います。私なんて朝と夜に顔洗う時、それと日中の仕事の合間に顔にゴミが付いてないか、歯に食べかすが挟まってないかチラッとチェックするくらいで、全ての時間を足してもおそらく実質10分に満たないでしょう。1日のうちで自分の顔を見る時間は10分以下、それに対してスタッフや患者様は私の顔を確実に10分以上は見ています。

女性であればメイクなどで自分の顔を見る時間はもっと増えるでしょう。しかし日中の通勤通学中、仕事中などで自分の顔を見ているのは他者です。そして自分の顔形、表情を作るのは自分自身ですがそれがどういう印象となるのかを決めるのは他者です。例えば自分では笑顔を作っているつもりでも他者から見てそれが笑顔に見えなければ与える印象は異なります。怒っていてもボトックスで眉間にシワが寄らなければ表情で怒っている印象を与えません。

「自分の感覚や思っていることと他者が感じることにはズレがある。」

治療においてはこのことも意識しなくてはなりません。自分では変と思っていても他者からはそう感じない、逆に自分では気にならなくても他者から見るとそれが変だったり老けて見えるポイントだったりすることよくあります。そして治療において大事なのは患者様がどうしたいか、なりたい顔に合わせて行くことですが、患者様が気になる部分とどうしたいかが一致していないこともよくあるのです。

言い換えれば、患者様の気になるポイントを改善しても全体の印象改善にはならないことが時々あるということ。その場合、患者様のどうなりたいかに必要な治療を提案し説明していきますが、最終的には選択をしていただくことになります。即ち、思ったほど変化はなくても良いから自分の気になる部分を治療したい、とするか、必要な治療が別であるならそちらをする、の2つです。

どちらも正解です。例え変化は少なくとも気になっている部分を治療する。例え100%自己満足だとしても。以前から言っていますがこれは美容医療において重要な要素です。美容医療は常に形を変えることとは私は考えていません。形を変えることよりも重要なこと、それは治療することによって自分の心のつっかえを取り去り、前に進めるようになること。そのためには、誰にもわからなくても悩みとなる部分を治療してみることも時には必要です。実際にそのような治療後にようやく前進できた方も多くいらっしゃいます。

自分に本当に必要な治療を理解したからそちらをしたい、そうなった時にももちろん全力でお応えします。

(患者様)怒ってもいないのによく怒ってる?と聞かれるのが嫌だ、だから目の下のシワを消して欲しい。

⇨怒って見える表情の原因は眉間とアゴのシワ、法令線と頬のたるみの合わせ技なので、目の下よりも全体のリフトアップとボトックスによる表情筋の治療をしましょう!

(患者様)自分の顔がたるんできて大きく感じるから小顔ボトックスをしたい。

⇨エラとなる咬筋は大きくなっていません。それよりもこめかみの凹みによってフェイスラインに乱れがあり、それによって顔が大きく感じるようになっています。

上はあくまで一例ですが、こんな会話は診察中によくあります。当たり前ですがこちらは美のプロですからどうすれば顔が綺麗になるのかを知っているわけですし、何が原因で本来の美を崩してしまっているかを見極めるわけです。本人以上に。そこで大事なことはとにかくよく観察することと患者様の話をよく聞くことです。

患者様の話をよく聞いていると色々なことがわかります。気になる症状は他人からは言われなくて自分だけが気になっていることや、自分では気にならないけど他人からよく言われることであるとか。こういった何気ない会話の中にも重要なヒントが散りばめられていますから、それを時間をかけて根気よく拾い集めていくと、患者様が本当に気にしていること、本当になりたい姿形などの深層心理までが見えてきます。美容医療ドクターはそこまで見極めて治療すべきです。

最後に、実はあるもう一つの選択肢について。先程は気になる部分を治療するか他に必要な治療をするかの選択と書きましたが、実はもう一つあります。それは、あえて何もせずに受け入れるというもの。

患者様が気になる部分や症状、でも他人から見て全く気にならなかったり、そもそも本人が言うような凹みや歪みは他人からは見えないことがあります。先程の選択通り、それでも治療をしてみるのは良い考えだとは思いますが、その前に一つ提案もします。自分では気になるけど他人から見て全く気にならないものは放っておいても良いのでは??

極端に言えば、自分では自分の顔を変だと思っていても、世界中の全ての人は変と思わないとすればそれは変な顔ではないということです。自分の顔を一番見ている人が変ではないと感じるのであればそれを受け入れるということです。自分の顔を変かどうかを判定するのは実は他人です。

周りの人の意見を受け入れるのは意外と大事なことと考えています。自分に遠慮なく言ってくれる10人のうち7〜8人が変では無いと言えばそれは変では無いでしょうし、逆に7〜8人が気になると言えばちょっと気にしても良いかもしれません。他人の意見を聞きすぎて流されてしまい、どこを目指したらわからなくなってしまうことには注意が必要です。そのために客観的かつ専門的に判断できる我々美容医療ドクターがいるのだと思います。

気になっていた部分を放っておく、見方を変えて受け入れる、と言うのはけっこう勇気が必要です。しかもクリニック的には売り上げにならないのであまり提案されることも少ないと思います。ラベールの場合は診察が無料なので1時間以上話しても一切費用が発生しないで終わることもあります。しかし、よくわかんないけど何かしてくれるから安心する、という治療から抜け出して、勇気を出して受け入れてみると案外前に進み出せて、ハッピーになれることがあります。

治療すべきかどうか、治療した方が良いのか、そもそも治療法があるのかどうか、必要な治療は何か。

今の時代、ネットに情報が溢れすぎて正しい情報かどうかの選別ができず、自分で判断するのが難しくなっています。迷ったら、まずは専門家に相談してみてください。遠慮することはありません。

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