たれ目院長ブログ 〜美容ドクターは職人かアーティストか? 〜

医師というのは特定の作業を仕事として行える資格を有する人たちですが、単なる職業であって欲しくはないと思います。人の命、病気を扱う以上、とことん上を目指す気概や常に最新、最善を目指す気質であって欲しい、そうあるべきだと考えています。限界はありますし、現実的に全ての医師が最高であることはできませんが、そういう気持ちを持って臨むべきということです。

医師の中でも美容医療に関わるドクターはまた一般診療とは別の感覚が求められます。最も表面的で美に関わる処置を行う以上、無難にミスなく施術すれば良いというものではありません。ミスなくというのは当然ながら、患者様の見た目を処置前以上に綺麗に美しくしなければいけません。しかも美の要素は人によって異なり、求める美も人によってまた様々であるため、その美のベクトルすらもきっちりと合わせながら。

以前から、先生のアセスメントや治療はまるで彫刻家のような雰囲気だ、と言われることはちょくちょくありましたが、自分でもふとアーティストと感じる瞬間があります。

アートとは芸術であり、アーティストをネットで調べると「芸術作品を創作・創造し、表現する人」とあります。私はこの創造、表現という部分に今やっている治療との共通点を感じます。

顔を若く、綺麗に整えていくにはまず物理的かつ客観的に美しいと感じる形に整えていきます。これはまさしく美を創り出していく作業であり、美しい彫刻を削り出す作業に似ています。どこをどう削れば美しいラインが出てくるのか、内包された美を表面に出すにはまずその人の持つ本来の美しさ、若さを読み解く必要があります。

私が診察時に患者様の顔をあちこち触っているのはまさにそれを確かめているのです。見ただけでは、弛んだラインに邪魔されてその人本来の骨格、ラインが見えてきません。実際に触り、骨格を触れ、筋肉の配置や大きさ、動きの癖を把握し、下垂した脂肪を持ち上げて本来の位置に戻してあげたりしていると、段々と患者様の若い頃の輪郭や本来持っているはずの綺麗なライン、整った顔が見えてきます。

そして実際に注入し、治療していく過程でどんどん綺麗になってくると、ただ綺麗な形にするのではなく表情も綺麗にして印象すらも変化させていきます。そのあたりになると芸術作品に魂を込めるような作業のような意識となってきます。

ただし、ちょっと気をつけないといけないのが、完成後に形を変えない彫刻や芸術作品と異なり、顔は動き、日によって変動し、年齢によってまた変化していきます。いくら綺麗に整えたとしてもその動きや時間的な変化で違和感が出てしまうようではダメで、どんな表情をしてもより美しく、時間が経っても違和感なく維持できる綺麗さが必要となります。人の顔ですから。

また、アーティストのつもりで治療するとは言っても主役は患者様です。それも履き違えてはいけません。アーティスト気取りで患者様の顔を作品としてズラリと並べて自分の技術や考えを誇るようなことはしたくありません。治療において医師の勝手な考えや美意識を押し付けてはダメで、治療後の作品とも言える患者様の顔のみが主で、そこにアーティスト色を一切出してはいけないと思います。

治療後の顔を見て、これはどこのドクターが施術したな、とすぐにわかってしまうのは本来の目的から少し外れると考えています。誰が施術したとかどこで治療を受けたとか、そんなことはわからないしどうでも良いくらい、綺麗で整っているな、と思わせてこそ最高の「作品」となる気がします。美容医療におけるアートとは。

結局、綺麗になるのは患者様の顔であって、他人から見られた時に美しいと感じるのはその患者様の顔にある要素、本来備わっている美であって、その人自身の美を認めてもらわないといけないのです。それがナチュラルな治療であるということ。そこに、施術したドクターのカラーが出てはダメなのです。

そこが一般的な芸術家との違いかなと感じています。普通は芸術作品とともにアーティストの名前も広がり、作品にそのアーティスト色が色濃く出て、名前も残っていくわけですが、同じアーティスト魂と言っても美容医療というのは、作品も作者も後に残らないアート、生きたアートだな思います。そういう意味では究極のメニューを追い求める料理人やパティシエに近いのかもしれません。

美容ドクターは技術を突き詰める職人であり、アーティストでもあり、生きた素材を扱う料理人のような要素も併せ持ち、ただやっぱり安全を最優先する医師の道からは外れてはいけない、とちょっと複雑で大変なのかなと思います(笑)

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