8月の院内セミナーは2回開催し、外部のドクターも計6人参加と盛り上がりました。皆さん注入治療を深めたいという意志が強く、そうなるとこちらも気合いが入ります。
セミナーは午前中に講義、午後に実際のモデル患者様に注入施術をしながら解説し、ポイントやテクニックを見てもらいます。そして治療中に顔が変化する様子や施術後の改善度合いも見てもらい、いかにナチュラルに若く、きれいな顔になるか、それをヒアルロン酸を使ってできてしまうという事実も知ってもらいます。
従来のヒアルロン酸治療のイメージを持っている先生方は、新井式ヒアルロン酸注入法(笑)が従来の概念と異なった理論とベクトルで行われていることを目の当たりにし、理論と効果を理解されると感動していただくこともしばしば。これは私としては喜ばしいことです。
ヒアルロン酸注入はテクニックばかりが注目されがちですが、治療概念も大事です。というか、理論的かつ系統立てて治療を組み立ていかないとナチュラルで違和感のない仕上がりとなりません。それぐらい注入治療が奥深いものとなっていて、シワにただ注射するだけの従来法では真に美しい顔とするには難しいことがわかってきました。
ちなみにこの日のお昼は皆でおか富士のうなぎ、ひつまぶし弁当でした♫遠方から来られる先生には名古屋名物を食してもらいます。特にうなぎを蒸して柔らかく食べる習慣の関東圏から来られた方にはカリッと焼くうなぎは珍しくて好評です。
セミナーでは最近、治療の概念を特に講義で説明しています。そもそもヒアルロン酸でリフトアップとはどういうことか。ヒアルロン酸は弾力を持ったゼリー状の物質であり、皮膚を引っ張り上げる牽引力はありません。牽引力はトゲで皮膚を引っ掛けて引っ張る糸の方にはありますが、ヒアルロン酸は言ってみれば単なるゼリーです。
でもそのゼリーを使って、リフトアップされた顔に実際に変化させます。牽引力はないものを使ってリフトアップさせる、そのためには理論が大事になってきます。理論を理解し、人の顔の構造を理解し、美顔学を理解することで正しい治療が行えるようになってきます。美容医療の専門家であってもその治療理論を持たずに治療することは難しいでしょう。和食の料理人に全く経験のないフレンチを完璧に作れと言っても難しいように。
8月のセミナーは総論的な講義と注入治療の基本から中級編までの施術でした。次のセミナーは中級から上級の施術や、鼻、アゴ、額などの各論的なパーツ施術もテーマにしてみたいと考えています。基本的には院内ドクター向けのセミナーですが見学希望のドクターも受け入れる予定です。参加は無料です。またブログ等で案内します。今度のお昼は味噌煮込みうどんにしようかな…
この記事へのコメントはありません。