成長のプロセスと、諦めないこと。

先日、「注入治療のリアル」というテーマで登壇させていただきました。
実技のない座学のみの会でしたが、たくさんの先生方が足を運んでくださって、本当に嬉しかったです。

1週間たって今日新井先生と振り返りながらお話ししていました。
やってみた感想は「面白かった」でした。

 

今回のテーマはどう自分を成長させるか。
治療とは違った、生き方、生き様のようなものを話すので、普段は話さない自分をコアを曝け出すようなもの。
当然気恥ずかしさもあるし、受け入れてもらえるかなという、不安もありました。

しかし終わって連絡をくださる先生もいて、わたしが伝えたかったことがちゃんと伝わっていることを実感すると、ああよかった、と安心する気持ちでした。

また、私も、自分以外の先生がどんな話をするか知らなかったため、
それぞれの歴史、それぞれのもつ矜持を聞くことで何度も胸が熱くなりました。

普段行っている、新井式の注入とは全く別のテーマだったため
正直セミナーが終わるまでどう着地するのか想像ができませんでした。

セミナーが終わって見えてきたこと、感じること、先生方の反応を感じて、とても充実感があって
新井先生と「面白かったね」と話す時間が幸せでした。

それぞれの個性があって、特性があって
どう成長するのか、それに正解はないけど
私たちの話に共鳴してくれる人がいて、
それはとても嬉しいことだと思いました。

私の経験から伝える「守る安心」の重要性

今回私が話したテーマは「変える力と、守る安心」。

与えられたテーマに対して、何をどう伝えようか、どう着地点を作るかとても悩みました。

スライドを作る中で、この3年間を振り返っていました。
ラベールでの日々。楽しいことも、壁にぶつかったこともたくさんあったな、と。

当日は、一生懸命、必死に喋っていたと思います。
そのせいか会全体の中でも重たい雰囲気のパートでした。
演出したのかというと意識はしていましたが、真剣に向き合っていたら自然とそうなっていて、
おそらく聞いていた先生たちも、私と同じ思いになっていたんじゃないかなと思います。

壁にぶつかった時の無力感、焦燥感。
そこから這い上がる苦しさ。

どう這い上がって、どう前に進むか、という話をさせていただきました。

私の特性「綺麗にまとめる」とその裏

発表の終わりに、新井先生に「綺麗にまとめる特性がある」と言われましたが
それはまさにその通りで、私は“整ってない状態で何かを出す”ことにものすごく抵抗があります。

完璧に準備しなきゃ。もっと良くできるはず。こんなのじゃ出せない。
伝えたいメッセージ、話の流れ、構成、スライドのデザイン
考えに考えて自分を追い込むのは癖のようなもの。
こんなプロセスを繰り返しているので私自身ものすごく消耗するのですが

「綺麗にまとめる分、泥臭い努力が見えないし、見せようとしない」

なるほど、周りにはそう見えるのか。
改めて考えると、私結構スカしている風に見えてるのでは?と思うようになりました。

 

私は決して完璧ではありません。
キャパが大きいわけでもないし、感情的に泣くことも珍しくありません。

それでも、泣いても腐らず、時間がかかっても立ち直る。
ちゃんと自分の中で折り合いをつけて、また前に進む。
自分と、誰かと、何かと向き合いながら、とことん考える。
私は体力もメンタルもあまりキャパはないけど
考えることに関しては、かなり粘り強い人間なのかもしれません。

発表では伝えられなかったこと

振り返ってみて、一つだけ発表の中で伝えられなかったことがあります。
それは「成長するためには、諦めないこと」
ごく当たり前のことなんですが結局これに尽きると思います

ただ、わたしの言う“諦めない”は、振り向かずに前を向いて進め、みたいな
心を燃やすことではなくて

迷うこともあるし、ブレることもある
遠回りすることも、何にもできなくて立ち止まることもあるけど
諦めずに成長のために必要なことを考えて
長い目で見た自分なりの成長を続けていくこと。

そういう、すこしゆるっとした「諦めない」を大切にしています。

自分を認めてあげられる自分でいたい

私自身、結果がすべてだとは思っていません。
目に見える成果が出たらもちろん嬉しいけれど、
出なかったからといって、自分の価値が下がるわけではない。
昨日よりも少しでも前に進めていたら、
少しでも誰かの笑顔を増やせたら、
そして自分も笑顔でいられるなら
それだけで十分だと思うんです。

私が大切にしていることは、誰かに認められることよりも、
“自分が自分を認めてあげられること”です。

一生懸命に考えて、一生懸命に向き合って、
それでも届かないことがあったとしても、
そんな自分をちゃんと見て、認めてあげたい。

自分を信じることが難しいときもある。

でも、自分の中に「諦めない力」があれば、
きっとまた、進んでいけると思っています。

登壇を通して見えてくるもの

今回の登壇を通して、自分の弱さ、泥臭さ、周囲からの見られ方を含めて、
「諦めない自分」をようやく見つけられた気がしています。

きっとこれからも私は迷います。
でも、迷いながらでも諦めず、今日より少しでも前へ進めるように、
自分を大切にしながら成長していきたいと思います。

素晴らしい機会を与えてくれた新井先生はじめラベールのみなさん
足を運んでくださった先生方、ありがとうございました。

またお話ししましょう◎

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