たれ目院長ブログ 〜注入治療には欠かせない、ボリュームダウン治療の「脂肪溶解注射」〜

この記事(注入治療には欠かせない、ボリュームダウン治療の「脂肪溶解注射」)はYou Tubeにも掲載中です♪

注入治療に必須となるのはいらないボリュームを減らすマイナスの治療。顔の中でいらないボリュームとはズバリ脂肪。ただし顔には、若く綺麗なラインを作るために必要な脂肪と、ラインを崩すいらない脂肪とに分かれます。もちろんボリュームダウンさせたいのはラインを崩す脂肪。これは必要ないと言い切ってもいいくらいでしょう。

顔の中で必要の内脂肪の代表は下図の青斜線部。目の下のメーラーファットと呼ばれる脂肪の塊が下に降りてきて法令線を深くし、同時にゴルゴラインを形成します。もう一つはマリオネットライン、ブルドッグのようにたるんだフェイスラインを作る脂肪帯。顔からは少し出ますが、顎下の脂肪もあまり必要のない脂肪ですが、この一部は顔の脂肪が顎を超えて下がって行ってしまったのも含まれます。

その脂肪を減らす手段は大きく分けて3つ。

①脂肪溶解注射

②HIFU(ダブロなど)

③オペ(脂肪吸引など)

一応は冷却痩身という選択肢もありますが、顔の中で言うと顎のラインぎりぎりまでしかあてられないので外しておきます。

上記の中で、ダウンタイムが許せてオペの負担も許容でき、一回で大きく脂肪を減らしたい人は③のオペを選択すると良いです。一定量の脂肪を減らすのに必要なコストで考えてもオペのコスパは良いです。ただし腕の差は当然ありますから、こだわり持って丁寧に施術してくれそうなドクターを選んでください。ちなみにラベールではオペは行っておりません。

オペは避けたい、ダウンタイムは少なくしたい、となるとほぼ①か②の選択肢になると思います。その中で今日は脂肪溶解注射の話。前置きが長くなりました。

ラベールで採用している脂肪溶解注射は2種類。「BNLS ULTIMATE」と「kabelline」です。日本では承認を取得している脂肪溶解剤はありません。全て未承認ですので、そうなるとどの製剤が効果がちゃんとあって、かつ安全性が高いのかが重要になります。

 

メーカーや業者は自分の扱っている商品を当然良く言いますのでそこはあまりアテになりません。メーカーがしっかりしていたり海外での承認があればそれらは一つの判断材料になります。

他に大事なのは実際に使っているドクターの印象であったり、シェアがどれくらいあるか。シェアは意外と重要で、数多く使われていて問題が少なければそれだけ安全性や効果が期待できるし、当然データも多くなるので副作用や有効な使い方というのもわかっていることが多くなります。

シェアが大きければ当然使用しているドクターも増えるので、その製剤の印象、実際の感想の多く拾えます。逆にあまり使われていない、聞いたことのない製剤は使うのに躊躇します。データもなく使っているドクターもあまりない製剤を率先して使えるのは度胸のある人でしょう。最もどんな製剤も最初はそんな度胸のあるドクターによって使われ、広まるのですが、私はそんな度胸はありませんので、ある程度様子を見て、効果と安全性のバランスが良いことがわかってきたところで採用します。

いくつか有名どころの脂肪溶解剤を試してみて、最終的にこれならいけると判断したのが先に出た2種類でした。他に試したものでは、作用が強いと言われても腫れや痛みが強かったり、全然効果が感じられなかったものもありました。

脂肪溶解剤の主成分はデオキシコール酸。そこに代謝を促進するような成分を加えたりして各社の製品となっています。当院にある2種類の製剤のうち、カベリンはBNLSに比べてデオキシコール酸の濃度が高く、一般的には強い溶解剤とされています。それに比べるとBNLS系はマイルド。

どちらであっても使い方は似ていて、脂肪の大きさに合わせて一回の注射量を決め、それを一定の間隔をあけて複数回繰り返します。治療間隔は、当院ではカベリンの場合は2週間、BNLSの場合は1週間としています。1回の注射量は診察で見て決めています。

脂肪溶解注射のポイントは、1回で極端な量を打つのではなく、複数回に分けて少しづつ脂肪を分解、減少させていくこと。一回の注射で脂肪がぺちゃんこになるなんて上手くはいきません。薬によって壊された脂肪は消えてなくなるのではなく、代謝されて体外へ排出されます。その働き以上に脂肪を減らすことはできませんし、1回で欲張って薬をうっても逆に負担をかけてしまうリスクもあります。

「脂肪溶解治療は魔法ではありません。注射したら脂肪が消えるわけではありません。」

それを理解し、1回あたりの注射量を調節し、それを根気よく重ねていくと、実はけっこう効果が出てきます。よく聞かれるのは、以前に1回脂肪溶解注射を受けてみたけど全然変化なかったからそれ以後受けていない、という言葉。

脂肪溶解注射で溶かせる脂肪の量ははっきり言って多くはありません。1回の施術で効果を感じられるかどうかは微妙です。人によっては感じられるでしょうし、人によっては物足りません。そもそも1回でどうにかする治療ではなく、治療を重ねていくことで効果を出していく、または効果を調節する治療です。

溶かしたい脂肪の量に合わせて1回の注射量を決め、一般的にはそれを5回くらいを1クールとして反応を見ながらどこまで続けるかを決めていきます。1回の注射量を抑えればその分効果をさらにマイルドにできるので、急な変化は避けたい場合、本当にゆっくりと変化させていきたい場合などはそのようにします。

変化のスピードは治療間隔でも調節できます。最短の間隔で治療を続けると、5回も治療すれば誰でもわかるくらいけっこう減少します。その間隔を1か月、さらには数ヶ月と延ばしていくとその分変化のスピードも緩やかにできます。どれくらい減らしたいか、どれくらいのスピードで減らしたかはドクターとよく相談してください。

 

*LINE@に注入治療セミナーのモデルグループを作りました。ここに登録しておくと時々モデル募集の案内が来ます。ご興味ある方はぜひ登録、応募してください。

LINE@:「注入治療セミナーモデルグループ」

(LINE@登録用QRコード)


問い合わせメール:labellemiraclinic.jp@gmail.com

LINE@:「ラベールミラクリニック」

LINE QR

(LINE@登録用QRコード)


ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

052-253-8155


関連記事

  1. 唇

    たれ目院長ブログ ~20代のヒアルロン酸注入~

  2. たれ目院長ブログ 〜中国における美容医療の需要増、ナチュラル…

  3. たれ目院長ブログ 〜そろっていると綺麗な『Eライン』をヒアル…

  4. たれ目院長ブログ 〜年初からの曜日別のヒアルロン酸注入モデル…

  5. ヒアルロン酸

    たれ目院長ブログ 〜院内セミナーの案内〜

  6. たれ目院長ブログ 〜雑誌の取材を受けました。まなか先生がきれ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2025.06.22

    ヒアルロン酸は腫れることがあります

  2. 2025.06.03

    医師にゴールはないー医師13年目にしみじみ思う

  3. 2025.05.10

    まさか読んでくださっていたなんて

  4. 2025.04.26

    ヒアルロン酸ってどれくらいもつの? 実際のところをお話…

  5. 2025.04.16

    ヒアルロン酸注入と脂肪注入ってどこが違うの?