たれ目院長ブログ 〜なぜ無料でセミナーを開催するのか。ヒアルロン酸注入が広まって嬉しいですがそれ以外にも本音が。〜

9月のセミナーモデル募集はおかげさまで定員となりました。ただ格安で治療を受けられるということだけでなく、自分がきれいになりながらも研修中のドクターの技術向上、ひいては注入治療自体の発展に協力していただける気持ちに感謝です。

よく色々なドクターから、どうしてセミナーを無料で開催してくれるのか、そしてなぜそんなにも教えてくれのか、とよく聞かれます。

答はシンプルで、ヒアルロン酸注入治療が広まれば嬉しいから。

人生において優先していることは人それぞれあると思います。お金だったり地位や名誉であったり、家族や趣味の時間などなど。私の場合、楽しいことをしていると幸せを感じます。それは治療をすることで患者様が喜んでもらえることであったり、研究して得た技術や知識をドクターに共有してもらい、喜んでもらえること。

単純に、セミナーで技術や知識を提供し、参加されたドクターのスキル向上につながれば嬉しいのです。逆に、セミナー参加したけど得るものなかったな、なんて思われるのは悔しいので目一杯頑張っちゃいます(笑)

だからラベールのインナーセミナーは協力業者もなく、固い雰囲気ではなくお祭りです。講義や施術のレクチャーをするだけでなく、お茶もお菓子も用意してお昼ご飯はせっかくだから名古屋メシをと思っていつも何がいいかなと考えます。それがまた楽しいのです。

あんまりセミナーばっかりやってると赤字が嵩むのでマネージャーから怒られますが、マネージャーもスタッフも本来楽しいことが好きな祭り好きなので結局は皆で楽しんじゃいます。

テクニックや知識を出し惜しみしないのも、ここまでは教えるけどここから先はまだ秘密、なんて器用にはできないので、教え始めたらもう常に全力です(笑)。新井のセミナーは体育会系セミナー、気がつけば3時間、4時間立ちっぱなしでノンストップ、ということもよくありました。でも疲れて貧血になる参加者もいたりして、最近はちゃんと休憩をはさむようにしています!

また、ヒアルロン酸注入治療は皆さんの想像以上に奥が深い世界となっており、1日程度のセミナーでは到底伝えきれないため、出し惜しみなく披露しないとその奥深いところまではいけません。

注入治療が広まれば満足、と言いましたが、実はセミナーをする別の理由というか本音があります。実は私、教えることが好きなのです。ちょっと偉そうに言ってしまいましたが…

若い頃、医師を目指す時に他になりたかった職業は教師とパイロット。パイロットは飛行機好きだからで、教師は教えることが好きだから。正確に言うと教えることによって生徒ができる、成長する喜びを感じると私も同じように喜びと感じるのです。

大学生の頃は家庭教師をしていて、約1年半かけて希望する中学に合格した生徒をよく覚えています。その子はスタート時は合格判定には全然届かず、塾も親もサジを投げていた状態でした。成績が上がらないと塾に行っても楽しくなく、家に帰れば親からも怒られ、子供は勉強を楽しいと感じることはなく負のスパイラルに入ってしまいます。子供の能力や才能には差が無いと考える私はなんとかその状態から助け出したいと考えて頑張りました。

その負のスパイラルから抜け出すにはまず少しでもできることを増やし、成績を上げるしかありません。解ける問題が増えると塾が少し楽しくなり、成績が上がると親からも褒められ、勉強が苦じゃなくなりますます成績が上がり、と良い循環に入ります。

その子は最初落ち着きがなく、今であればすぐADHDとされてしまうような状態でしたが、根気よく付き合い、時には一緒に遊び時には勉強ではなく人としての態度をしかり、泣き笑いありの1年半でした。自分でもよく頑張ったなと思いますが、子供の無限の可能性を押さえつけようとする塾の先生や周りの環境に対して反発したかったのもあるかもしれません。志望校に合格した時の喜びは今でも覚えています。

麻酔科医になってからは研修医の教育係に。毎月入れわかる研修医に基本的なことを教え、評価する役割に自然となりました。1年で40人ほどの研修医の教育に関わると色々なことが見えてきます。子供と違ってその年齢になるとさすがに得手不得手、その人の特性や向いていることがある程度決まってきます。

麻酔科というのは幅広い知識と高度な技術が求められ、しかも分単位で変化する状況に的確に対応するための判断力も必要となります。そうすると、知識はあってもどうしても器用さが足りなかったり、そもそも勉強不足で自分が何をすべきかわかっていない研修医など様々。教育係としては教える研修医の力量や判断力を見極めて、できる仕事を任せますがまだリスクの高いことはさせられません。例え技術的にクリアしていても判断力が足りないと起きる事態に対して適切に対応できない場合があり、そうなると気がつけば取り返しのつかない事態となってしまうこともあるのです。

その中で印象的だった研修医は、知識や器用さは高い水準ながら感心したのはその判断力。彼は常に自分の力量を正確に見極め、それに対して目の前にある仕事のレベルが自分の力量でできるか難しいのかを正確に捉えます。これは簡単なことではありません。自分の力量を見誤って本来は難しいこと、やってはいけないことに手を出せば途端にリスクは上がりますし、逆に自分の力量を低く見積もって、常に本来やるべきレベルよりも下回ったことしかしていなければその人の成長はありません。

自分の力量を知り、目の前の施術に必要な技術、知識を瞬時に見極め、それが自分の技術でギリギリいけると判断したら即座に正確に動く。理想を言えば自分のスキルの上限より半歩だけ上のことをやると格段に進歩します。その研修医はそれができるドクターでした。それ以上は危ない、指導医が止める範囲には勝手に手を出すことなく、そのギリギリのところをされると、指導医としては注意しながら見守るしかありません。そうするとその研修医は格段に成長していきます。

そのように判断力の優れた研修医もいれば、瞬発力は自信がなく、じっくり考えて物事を進めるタイプなど様々でした。麻酔科医は確かに瞬間的な判断力が必要となりますが、それが苦手であっても他の科に必要な要素を持っていればそちらに向いていることになります。そういった向き不向きも見ていきます。

ちょっと懐かしくて色々思い出してしまいましたが、要は私の教師欲、教えたい欲を満たすためのセミナーでもあるのです(笑)

こんなこと言ってもスタッフからは冗談と思われて相手にされないのですが、最近は楽しそうに講義している姿を見てけっこうこの人本気なのかもって思われてる節があります(^_^;)

「青は藍より出て藍より青し」

これ、私の好きな格言であり、人に物を教える時に大切にしているポリシーでもあります。教えることが好きだから、というと冗談のように聞こえますが、教えるからには教わる人が自分を超えていって欲しいと本気で思っています。だからこそ全力でレクチャーするのです。そうすると、儲からなくても楽しいのです。人生において、例え苦労しても楽しいことを優先するタイプとしてはその方が生きがいを感じちゃうのです。

 

 

 

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