ジョールファットの治療戦略、まとまりました

こんにちは、松元です。お久しぶりの更新になってしまいました。

先月、自分自身が脂肪吸引を受けて、先生方とたくさんお話しする機会がありました。
その中で、“ジョールファット”に対する治療方針がようやく自分の中で整理されたので
今日はそんなお話をしていきます。

まずジョールファットってどこかというと
口元に溜まる脂肪の塊です。
マリオネットラインに乗る脂肪帯とも言えます。

これがあるとたるんだ印象に見えたり、面長になった印象になるので
大体の人がこいつをやっつけたいと思っています。
ただなかなかうまくいかないのが現実。

なぜうまくいかないかというと、ジョールは複数の要因が重なってできているからです。

ジョールファットの原因は?

ジョールファットができるまでには、以下の4つの要素が関わっています。

  1. たるみ
  2.  脂肪のボリューム
  3. 皮膚の緩み
  4. 顎の形

このうち、どれか1つだけが原因ということはほぼなく、ほとんどの場合複数の要因が重なっています。
それに気が付かず1つの治療だけで解決しようとすると「変わってない」「うまくいかない」となってしまうことが多いのです。

ジョールファット治療の公式

というわけでこの4つの要因に対応させる形で、私なりに治療戦略をまとめたのがこちらです

「リフトアップ+ボリュームダウン+タイトニング+顎先の形」

• たるみ → リフトアップ(ヒアルロン酸、糸リフト、フェイスリフト)

たるんでいるものは上外側にリフトアップします。
ヒアルロン酸で骨格矯正的なリフトアップも良いですし、
糸リフトでたくしあげる、フェイスリフトももちろんその手段の一つとなります。

• 脂肪のボリューム → ボリュームダウン(脂肪吸引 or 脂肪溶解注射 or デバイス)

単純に脂肪の量が多い人は減らしましょう。
ただ見かけ上脂肪が多く見えていても、実際にはたるみで多くみえるだけで
引っ張ってつまんでみると、思ったより脂肪の量自体は少ないことは多いです。
脂肪を減らすのはリニアハイフやクルスカなどのデバイスもありですし
脂肪溶解注射や脂肪吸引も選択肢に上がります。

• 皮膚が緩んでいる → タイトニング(HIFU、高周波、ショートスレッドなど)

皮膚の緩みは、画像や言葉では表現仕切れないものがあるのですが、
起こっていることは真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少、つまりハリのない状態です。

たるみとボリュームを治療してもまだゆるっとしている時には、この引き締めが足りてないことが多いです。
今シーズン、ユニクロのセーターを洗濯したら見事に縮みました。着てみたらピタッと張り付いてちょっと苦しかったです。
肌もそんな感じで引き締めてあげてください。

• 顎が小さい → フェイスライン〜顎までのラインを整える(ヒアルロン酸やプロテーゼ)

実は見落とされがちな顎の形。
フェイスライン〜顎先までのラインが乱れていると
ジョールファットがより目立つということが起こります。
老化で小さくなった顎もそうですが、元々顎が小さめな人は
顎までのラインを整えることでジョールが目立ちにくくなります。

 

これらすべてに適切にアプローチして、ようやく「ジョールが整った」という状態になります。

治療パターンを実際に当てはめてみよう

私が受けたのは、手術を含めたやや大がかりなパターンです。

リフトアップ(ヒアルロン酸)+ ボリュームダウン(脂肪吸引ちょこっと)+ タイトニング(サーマジェン+ベイザー)+ 顎(ヒアルロン酸)

手術は嫌だな、もう少し負担の少ない組み合わせで!なら

リフトアップ(ヒアルロン酸)+ ボリュームダウン(カベリン)+ タイトニング(サーマジェン)+ 顎(ヒアルロン酸)

これは侵襲は少ないけれどスピードもゆっくりなので時間をかけてコツコツやりましょう。

ちなみに私の慕っている先生はこんな小顔最強セットを提供していました。

リフトアップ(糸リフト)+ ボリュームダウン(ミニ脂肪吸引)+ タイトニング(モフィウス、糸リフト)

原因から考えれば、答えは同じになります。

「リフトアップ+ボリュームダウン+タイトニング+顎先の形」

大切なのは原因の見極め、つまり診断

最も大事なのは、そのジョールファットが何由来なのかを正確に見極めること。

• たるみが何割

• 脂肪のボリュームが何割

• 皮膚の緩みが何割

• 顎の形の影響が何割

これが見えてくると、「どこから手をつけるか」「どんな順番で治療すべきか」がはっきりしてきますし

患者さんに伝える時もわかりやすく、ヒアルロン酸ではここまで治療できると伝えられます。

 

ジョールファットは、ただ気になるから取る…ではなかなかうまくいきません。
原因が複合的だからこそ、原因を見極めるための診断がとても重要です。

診断したらその後の治療計画は患者さんの価値観とのすり合わせです。
手術を許容して一気に治療を終わらすのか
侵襲少なくコツコツと時間をかけて治療をしていくのか。

ラベールで提供している治療は注入治療のみですが、患者さんにとって必要な治療はお伝えしています。

気になる方は、カウンセリングで一緒に「原因」と「治療」を整理していきましょう。

それではまた。

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