ヒアルロン酸注入治療に興味はあるけれど、
「効果ってどのくらい続くんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
せっかく注入するならどれくらい効果がもつかはとても気になるポイントです。
今日はヒアルロン酸の「もち」について、
実際の現場で感じていることを交えながらお話ししたいと思います。
ヒアルロン酸はどれくらい効果が続くの?
一般的には、
「ヒアルロン酸は半年から1年くらいで効果がなくなる」
と考えている方が多いかもしれません。
たしかに、以前使われていた製剤はそのくらいでした。
でも、現在使われているヒアルロン酸製剤は、
もっと長期の効果が期待できるものが主流です。
製剤の種類にもよりますが、
**添付文書には『1年半から2年、効果が持続する』**と記載されています。
つまり、1年半から2年間は、患者さんが満足する状態をキープできる設計になっています。
「それでも短い気がする…」と思った方へ
「やっぱりあんまりもたないのね」と思われたかもしれません。
でも、ここで大切なポイントがあります。
1年半や2年でヒアルロン酸がすべてなくなるわけではないのです。
実際の研究では、
- 1年後でも70%以上
- 2年後でも50%以上
ヒアルロン酸が残存していたと報告されています。
完全に吸収されるには5〜6年、それ以上かかることもあるといわれています。
つまり、
2年経ってからもヒアルロン酸は体内に残って、
しっかりお顔を支えているのです。
患者さんを診ていて実感すること
実際に患者さんを診ていても、
「ヒアルロン酸は2年以上もっている」と感じることがよくあります。
患者さんご本人は、治療直後の状態に慣れてしまうので、
「もうなくなっちゃった!」と感じやすいのですが、
治療前と比べると、2年経った今の方が若く見えるのです。
2年経っているのに今の方が若いということは、
ヒアルロン酸が残っていて効果を発揮しているということです。
写真を一緒に見ながら、
「今のお顔は、前回の治療前よりずっといい状態ですよ。」
とお伝えすると、
「私、こんな顔してたんですね…」とびっくりする方もいらっしゃいます。
ヒアルロン酸治療は、正しく行えばとても自然な仕上がりになります。
「私は初めからこの(少し若い)顔だった」
と本人が感じてしまうことはよくあります。
ヒアルロン酸は「ゼロリセット」ではない
ヒアルロン酸は、注入した部位や製剤、量、患者さんによって多少の差はありますが、
“半年〜1年で完全になくなってしまう”ことはまずありません。
1年半〜2年しっかり効果を発揮した後も、体内にヒアルロン酸は残っています。
ですから次に治療する時は
ゼロからのやり直しではなく、
前回のヒアルロン酸が残っているところからの“足し算”です。
つまり
もっともっとと積極的に治療を進めていかなくても
無理なくゆっくりペースでも効果はあるということです。
ペースによって若返るスピードが早くなったりゆっくりになったりするだけです。
年齢を重ねた時も自然に
ヒアルロン酸は、時間とともにゆっくり吸収されていきます。
そのため、年を取ったときに「注入した場所だけが浮いて不自然になる」
という心配はありません。
その後の治療は
メンテナンス的に定期的に治療するもよし
もういいかなあと思ったら様子見るもよし、です。
その場合、ヒアルロン酸は徐々に吸収され普通に年を取っていきます。
一回治療したらやり続けないと変な顔になる、ということはありません。
まとめ
ヒアルロン酸注入は、みなさんが思っているよりもずっと長持ちする治療です。
少しずつの治療でもゆるやかに老化をコントロールすることができます。
気が向いたとき、
余裕ができたとき、
ちょっとキレイになって元気を出したいなと思ったとき――
いつでも始められます。
「何歳からでもふわっと自然に若々しくなれる方法がある」
ヒアルロン酸注入は大人を勇気づけてくれる治療です。