クリスマスも終わっていよいよ年末ですね。
今日は注入治療の後たまに起きる腫れについてです。
注入した直後ではなく数ヶ月経ってから注入部位が腫れることがたまにあり、これを遅発性有害事象といいます。
何かキッカケがあることもあれば何のキッカケもないこともあります。
キッカケとしては、
疲労、風邪、膀胱炎、胃腸炎などの感染症やワクチン接種など。
何らかの理由で免疫系が刺激され炎症がおきて腫れると考えられています。
治療はステロイドや利尿薬、抗アレルギー薬、漢方薬などで行います。
早期に治療を開始すれば1週間程度で軽快することが多いです。
でも治療が遅れた時や患者さんが持病をお持ちの場合、治療に難渋するケースがあります。
持病とは、糖尿病、膠原病、また癌やニキビなどで生物学的製剤で治療中の方などです。
遅発性有害事象が起きる確率は約1%です。
ヒアルロン酸製剤自体の歴史は古く以前から報告はされていましたが治療が普及するにつれクローズアップされるようになりました。
しかし、自然に軽快することもあるため受診しないケースも多いと考えられます。
患者さんにお願いしたいことが2つあります。
一つ目は
あれ?ヒアルロン酸のところが腫れたんじゃない?と思ったら注入したクリニックに連絡しすぐ受診して欲しいということです。
自然に良くなることもありますがまずは診せていただけると安心です。
診察し治療が必要かどうか判断し必要なら治療を開始します。
二つ目は
糖尿病、膠原病、生物学的製剤で治療中の方は注入治療の前に必ず申し出ていただきたいということです。
こうした持病をお持ちの方は腫れるリスクが高くまた腫れた際治療に難渋する傾向があります。
注入治療をしないという選択肢も考える必要があります。
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