キュンとする思い出

今日は大阪から田中美紀先生が見学に来てくださいました。

何度かお会いしたことはありますがかっこよくて素敵な先生です。

新井先生とのお喋りの中でグアムの解剖に話が及んだ時のこと。

新井先生が「先生も機会があれば一度行かれるといいですよ」

とおっしゃると

「寂しくて子どもたちを置いて行くなんてとても出来ないです。」と言うようなことをおっしゃいました。

愛情いっぱいのママなんだなーとホッコリしつつ、

私はあまり頓着しないでグアムに行っちゃったな、なんて思っていました。

でも帰りの地下鉄で不意に思い出しました。

私にもそういう時があったことを。

真っ暗になってギリギリの時間に保育園にお迎えに行ったこと

私の入院中子どもたちのことが心配で保育園の先生に電話したこと

かわいそうなことをしてしまった、と思っていました。

子どもたちは何も言わなかったけど、

早くお迎えに来てもらえなくて寂しかったに違いない

ママが入院しちゃって寂しかったに違いない

と思っていました。

でもこの話には続きがあります。

10年ほど経ったある日、

私が入院していた頃の話になると

長男と長女が顔を見合わせて

「おばあちゃんちで暮らしてた時楽しかったよねー」

と言ったのです。

「え?そうなの?」

寂しいだろう、かわいそうに、と思っていたのは私の勝手な思い込みだったのです。

私の入院は悲しい黒歴史ではなく彼らにとって楽しい思い出だった。

ママがいなくたって

おじいちゃん、おばあちゃんや保育園の先生が可愛がってくれて(パパも)

彼らはちゃんと幸せだった。

それを知った時すごくほっとして救われました。

私一人で育てていたわけじゃなかったんだ。

いろんな人に大事にされて育てられていたんだ。

寂しかったのは私だったんだね。

懐かしい日々を思い出したら胸がキュンとしました。

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