質問とは自分が問われること

色々書きたいことがありますが、まずはグアムの解剖実習のことをもう少し。

今回新井先生と参加させていただき、初めての実習が大変充実したものになりました。

実習中気軽に質問できたことはすごく心強かったですし、新井先生の解剖からも学ぶ事ができました。

そして心強く感じていたのは恐らく私だけではなく、先生の周りはいつも質問したい先生方でいっぱいでした。

実習の間も懇親会も。

隣でそのやり取りを見ていて感じたことがありました。

この先生は質問の回答を聞きながら自分の問題に気付かれたんだろうな。

新井先生は安易な質問を許しません。

「こういう時はどうしたら良いですか?」

「こうしたらいいですよ」

こんなやり取りにはなりません。

逆に

「どうしたら良いと思いますか?」

「それはなぜですか?」

と倍以上の質問が飛んできます。

こちらがしどろもどろになれば

「自分の考えがないのはダメです。」

と一喝されます。

流石に教え子ではない実習参加者の先生方にそこまで厳しくされていませんでしたが、

質問した先生は新井先生の理路整然とした回答を聞いているうちに

自分がいかに物事を簡単に考えていたか

本質を見ていなかったか

知るのです。

自分の至らなさを知るのはつらいことです。

でも

新井先生の帰り道を待ち構えて質問する先生

がいました。

この機会を逃すまいという気迫でいつまでも新井先生を離さず質問していた歯科の先生方がいました。

そして新井先生はいつものように誰に対しても公平にいくらでも教授していました。

ふと手を休めて顔を上げると

真剣に貪欲に学ぶ先生方と

いつも通り熱血指導の新井先生が見える

まだまだ私の質問はできそうにないなあと口を尖らせながらも、全然嫌な気持ちではなく

熱気あふれる研究室を見渡して

なんて素敵なんだろうと思いました。

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