こんばんは、松元です。
今日は、ヒアルロン酸注入後によくいただく疑問、「ヒアルロン酸はずれるのか?」という問題について。
せっかく痛い思いをして注入したヒアルロン酸、できるだけ注入後の良い形をできるだけ保ちたいと思います。
良い形を保ちたいとなると、なるべく触らないでおきたいですが
横向きに寝たらまずいかな?ちょっと触っただけでズレちゃうかな?と
なにかと気を使うことが多いかもしれません。
ヒアルロン酸がズレやすい状態になるためにはいくつか条件があります。
局所的な強い圧迫に注意
ヒアルロン酸は強い力で局所的に圧迫されると動いてしまいます。
例えば、コルギのような強い力で痛みを伴う施術ですと、ヒアルロン酸が動くことがあるので注意が必要です。
通常のフェイシャルマッサージやエステ程度なら問題ありませんが、
「痛い」と感じるほど強い圧力がかかる施術は避けたほうが良いでしょう。
実際に私たちが治療後に形を整える「モールディングマッサージ」はかなり強い力を加えています。
経験された方はわかると思いますが、それくらいの強い力を加えてようやく動くものです。
裏を返せば、それくらいの力がないと動きづらいということでもあります。
横向きで寝たり、少し頬杖をついたくらいでズレるものではないので、ご安心ください。
持続的な圧迫に弱い
その一方で、そこまで強くはなくても長時間続く圧迫にも注意が必要です。
以前、私の患者さんで
ドーナツ枕に顔を入れて寝てたら、額に跡がついて戻らなくなってしまったということがありました。
うつ伏せに寝て、額全面が圧迫される分には問題ないことが多いのですが
ドーナツ枕のように、圧がかかる場所とかからない場所があると、
圧がかからない場所にヒアルロン酸が逃げてしまいます。
他にも、鼻筋に入れた方がマスクの圧でヒアルロン酸の形が変形してしまったという話も聞いたことがあります。
必ずしも強い力でなくても、持続的な圧迫によって変形することがありますので、これは注意が必要です。
そもそも製剤による
最後になりますが、大前提としてヒアルロン酸の製剤そのものの特性が影響するという点も抑えておきましょう。
ヒアルロン酸という製剤の歴史は長いのですが、
現在流通している良質な製剤は体内で馴染みやすく、それでいてズレるリスクが低いように設計をされています。
しかし、製剤によっては馴染みにくかったり、動きやすかったりする製剤もあることも事実。
そのため、さきほどお伝えした、「強い圧力」「持続的な圧力」は、
あくまで前提として良質な動きにくい製剤であればの話であり、
製剤によっては、何もしなくても重力に従って徐々に下がったり、軽い圧力でも動く場合があります。
ヒアルロン酸と一括りにせず、自分の顔にどんなものを入れるかは把握しておきたいところです。
まとめ
良質なヒアルロン酸であれば、簡単に動くことはありませんので、特に気にせず日常生活を送っていただけると思います。
しかし痛いくらい強い圧迫や持続的な圧迫によって、ヒアルロン酸がずれてしまうことは実際に起こり得るので注意が必要です。
ただ、もしずれてしまって、額に跡がついただとか、凸凹になってしまっただとか、
状況によってはモールディングマッサージで滑らかにできる可能性があります。
お困りの際は、診察で見せていただけましたら幸いです。
ヒアルロン酸の特性を知って、よりよい日常を送れますように。
それではまた。
この記事へのコメントはありません。