こんばんは、松元です。
今日は、情報があふれる時代に振り回されないで欲しい。という話。
情報過多の現代で
インターネットやSNSの普及で、私たちは手軽にさまざまな情報を得られるようになりました。
しかし、その中には正しい情報だけでなく、誤解を招くような情報や、偏った意見も少なくありません。
美容医療の分野でも同じです。
治療に関する間違った情報を信じている患者さんや、極端なビフォーアフター写真を見て理想を抱えて来院される方も少なくありません。
でも、これは仕方のないことだと思います。
情報を取捨選択するのはとても難しいですし、誰だって「強い発信」の方に目を引かれてしまうものです。
私自身、美容医療を離れたらほとんどのことが素人で、強い発信に影響されていることが多いと感じます。
医療者の役割
そんな時代だからこそ、医療者が正しい情報を丁寧に提供し、患者さんを導いていくことが大切だと考えています。
患者さんが自分自身で納得し、安心して治療を選択できるよう、私たちはできる限りのサポートをしていきます。
患者さんが「どうなりたいか」というゴールに向けて、必要な治療を提示するのが私たちの役目です。
ただし、「こうなるべきです」という言葉は使いません。
なぜなら、「こうなるべき」という考え自体が偏っている可能性があるからです。
人はそれぞれ美しさの基準や価値観が違いますし、他人の意見に縛られてしまうことで、かえって自分らしさを失ってしまうこともあります。
もちろん、医学的に正しい美の基準というものはありますが、それさえも時代によって移り変わりはあります。
かといって何も基準がなければ、結局術者のセンスや嗜好によってゴールが変わってしまうため、実際には美の基準に従って治療を提案しています。
その中でどこをどれくらい治療を行うかは、結局のところ患者さんの思いの中にしかありません。
そのためあくまでも「どうなりたいか」をゴールにして「こうなるべき」ということはお伝えしていないのです。
どんなあなたも美しいということ
極端なことを言えば、私はたるんでいても、シワがあっても、どんな姿であっても、それはその人らしさが溢れる美しさだと思っています。
美容医療に携わっているけれど、「絶対こうあるべき」とは考えていません。
ただし、もし患者さんの中に「これがこうなったらいいな」「こうなりたいな」という希望があるなら、その希望を一緒に叶えるお手伝いをしたいと思っています。
それによって患者さんが自分自身を好きになって、人生が明るく変わるのであれば、それほどやりがいのある仕事はありません。
まとめ
情報が溢れる中で、自分らしい美しさを選び取るのは簡単なことではありません。
だからこそ、患者さん一人ひとりに寄り添い、正しい知識をお伝えしながら、納得のいく治療を一緒に探していきたいと思います。
それではまた。
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